建築用省エネガラスの製造に用いられるセシウムタングステン青銅は、塩化タングステン(WCl6)と水酸化セシウム一水和物(CsOH・H2O)を原料とし、エタノールと酢酸を反応溶媒とし、溶媒熱法により製造したCsxWO3ナノ粉末である。一部の専門家はこの方法を用いてCsxWO3粉末を合成し、反応溶媒比、反応温度及びCs/W比がCxWO3生成物の相組成、ミクロ構造及び近赤外遮蔽性能に与える影響を研究した。
詳細については、次のサイトを参照してください。
http://cesium-tungsten-bronze.com/japanese/index.html
その結果、溶媒の割合が20%酢酸と80%エタノールで、反応温度が220°C、Cs/Wが0.6の場合、得られた生成物は約50nmの規則棒状であることが分かった。また、この時のCsxWO3の近赤外遮蔽性能は最も良く、可視光透過率は63%、近赤外光透過率は5.8%であった。もちろん、建築省エネドア窓に応用するには、セシウムタングステン青銅ナノ粉末の製造方法を改善する必要がある。