「島」に行く夢を見てそのまま移住
看護師をしていた陽子さんは、ある日、地球儀に向かってダーツを投げ、偶然止まったオーストラリアに旅立つ決心をします。オーストラリアではホスピスの勉強をしていたそうですが、日本から視察に訪れた方の誘いで高知の病院に勤めることになり、夫である宏さんとの出会いにつながります。
宏さんは学生時代に長い休みを利用しては海外を旅し、それまでの常識や価値観を大きく転換させられる出会いを体験します。卒業して2年半の会社生活ののち、再び海外をめざし、仕事をしながら旅をする生活の中から、日本の歴史や文化、自然、環境といった問題に目を向けることになります。
ある日、陽子さんは突然「島」に行く夢を見ます。朝起きて宏さんに話すと、「どこの島に行こうか」ということになり、まだオムツも取れない長男を連れて、知人が一人もいない西表島に移住してしまいます。陽子さんと宏さんは大げさに歓迎されるでもなく、冷たくされるでもなく、ごく自然に島の人たちに受け入れられました。「あたりまえのようにさりげなく誰かのことを考えて行動する」島の流儀そのままに。西表島で陽子さんは石垣昭子さんから機織りの手ほどきを受け、現在の「染織工房天月」につながることになります。
必要なときに必要な量だけ食糧を調達し、祭りに合わせて家族の衣装や帯を織る。島での生活は、そのような手仕事のリズムが、家族を中心とした地域全体が元気に暮らせる仕組みと共鳴することを教えてくれたそうです。
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