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作者:日刊 本源:日刊 更新時間:2010-9-20 17:54:19 |
ダーツの科学(4) ダーツには、ほとんど必ずと言って良いほど、ビギナーズラックがある。
と言っても、覚えたての人(Dフライト)が一年以内の人(Cフライト)を負かす程度である。ただしこのあたりがダーツ人口のボリウムゾーンを形成しているだろうし、おだやかな喜怒哀楽の中心となっていることは間違いない。それだけに取り付きやすく、ちょっと上手くなったと思って調子に乗っていると、今日始めた人に負けたりして、面白いのである。
結論を先に言ってしまえば、ダーツ理論は物理科学と心理科学の二つの科学が中心となっているであろうと言うことである。
ここで言う心理科学とは、対戦時の心理的な駆引きのことではなく、ダーツそのものに上達を阻む心理へと誘導するトラップが内在されていると言うことである。ゆえに初心者層が驚異的に厚くなるのである。
すなわち、ダーツほどシンプルな道具で、物理科学的な理解と心理科学的な理解を深められる趣味は他にないかもしれない。40を過ぎた筆者が見事にハマるわけである。ただし、両科学以前のスポーツ科学的な部分で欠格している部分、視力や筋力が低レベルだったりするので、筆者の上達は見込めないかもしれない。(苦笑) そんな下手の横好きのオヤジ薀蓄には説得力に欠けてしまうだろうが、まあ笑ってお付き合いいただいて、壁にぶつかっている皆さんに、何かのヒントにでもなれば幸いである。
ダーツの得点は、1~20とそのダブル(2~40)/トリプル(3~60)、そして中心のブル(25/50:FAT50/50)があり、得点エリア内に極めて平均的にダーツが飛んだ場合の、1ラウンド3投の期待値は、約40点である。つまり8ラウンドのカウントアップは320点で、このあたりが、DフライトとCフライトの境目だろう。ゼロワンゲームの301なら誰にでも楽しめることになる。
これが、トリプルリング以内のシングルとブルのみに限定した期待値は1ラウンド30点程度になってしまう。8ラウンドで301をクリアすることもできない。仮にブルを打つ確率が3倍程度になって、全体の期待値と同程度である。たまにうっかりトリプルに当たれば、調子が良いと勘違いしてしまう。ではなぜブルばかりを狙ってしまうのだろうか?
1.FATブル設定がブル狙いに誘導している。 2.ゼロワンのダブルアウトルールが守られていない。 3.ブルに当たるとかっこいいという心理。 4.取り敢えず中央に向かって投げれば、外さないだろうという心理。 5.外したら、ポイントチップが曲がったり、折れたりするので面倒だという心理。 6.3投に1回ブルが打てれば、数字ではBフライトに上がれてしまう。
これらのピアプレッシャーが、初心者プレイヤーをブル狙いへと誘導し、上達への道を阻んでしまうのである。1.2.については、より簡単にゲームを楽しんでもらいたいという業界の思惑もあるだろうが、長期的な作用としてはかなりの疑問である。
3.に関しては、気持ちの整理がきちんとできないとマイナス要因だと理解できないだろう。若い女の子にピアスをやめなさいと説教するようなものだ。
4.詭弁ぽくなるが、優秀なスポーツプレイヤーは、ぎりぎりの勝負ができる。テニスが上達すれば、サーブはアウトぎりぎりを狙うものである。
5.割りきりが必要だろう。すんなりダブルが打てるまで上達すれば、ポイントチップのロスも少なくなる。
6.いい線だが、大きな壁にぶつかる人の典型的なパターン。「ブル厨」と名づけても良いだろう。2投に1回ブルが打てるようになり、Aフライトまで行ってしまったら、それはFATブル設定の恩恵であり、対人ゲーム性の高いゼロワンやクリケットでは、かなりの確率で苦渋を飲まされることになる。よって「カウントアップ厨」として余生を送り「ブル成仏」するか、はたまた大幅にスタイルを変えるかの厳しい岐路が待ち受けている。
最外周のダブルを躊躇なく打てる心理こそが、上達への近道である。
というところで、今回の締めにしたい。
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